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2023年4月2日
おすすめワイン
日常にそっと彩りを添えてくれるようなワイン
2020シャトー・デュ・ムレ(グラーヴ)
ブドウ栽培の産業化、分業化が進み下請け企業が畑栽培をすることも全く珍しくないボルドーにおいて、自他ともに胸を張ってヴィニョロン・ファミリーと言えるのが、ワインを作って8代目のメドヴィル家。カディヤック村を本拠地としながら、AOCボルドーやAOCグラーヴなどのリーズナブルAOCを得意とする。オーナーファミリーといっても、兄弟姉妹共に常に畑や蔵に駆り出し、じっとしていることがない。
Château du Mouret は、そんなメドヴィル家がもつャトーの1つで、AOCグラーブの中心地に位置し、非常になだらかでパッと目にはわからないような丘の頂き付近に畑がある。野心なく、「普通に、毎日食事に合わせて飲める、目立つことなく、日常にそっと彩りを添えてくれるようなワインをつくりたい」という、その言葉通り、醸造も至ってトラディッショナルで、奇をてらったワインではなく、その自然さが心地よいワイン。
HVE、ISOなど品質や生産工程を保証する認証は持つものの、有機にはしたくないのがモットー。有機生産者と非有機生産者が話すとかならず焦点となる、ボルドー液などによる銅成分の土中蓄積という点において、メドヴィル家は確信をもって、銅の蓄積による悪影響の方が重大な問題と語る。それ以外にも、畑における電磁波の影響や、音楽がもたらす波長が害虫駆除につながりそうという研究を生産者委員会と共同で行ったりと、常に細かい実地的な取り組みを絶やさない研究熱心さも、人望を集める理由の1つと言えるだろう
テロワール:良い砂利質の南向きの丘
セパージュ:ソーヴィニヨン・ブラン60%,セミヨン40%
ワイン・メイキング:6-12時間のマセラシオン後、醗酵の間 低温に保たれる。その後、シュール・リーで3-6ケ月間 熟成
コンサルティング・エノロジスト:Marie-Laurence Porte
ペアリング:オニオンパイ、シーフードリゾット、海老、鱈のロース、羊のチーズ。
推奨温度:8~11℃
熟成期間:4年以上
テイスティング : 銀色を帯びた美しい黄色。桃やネクタリン、花のアロマが特徴的。生き生きとした口当たり、心地よいオイリーさとボリューム感があり、骨格がしっかりしています。
2020シャトー・デュ・ムレ(グラーヴ)
参考小売価格¥3,300(税込)完売